劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-



2007年10月〜2009年3月(前期と後期各2クールに分けて放映されたので、実質放映期間は1年)にTV放映された機動戦士ガンダム00の続編。「00」は「ダブルオー」と読みます。∀(ターンエー)以来の初見読めなさぶり。
ガンダムシリーズの完全新作劇場作品としてはF91以来実に19年振り。F91はライブで見に行きましたが、そんな前なのかとびっくり。当時は坊主頭の中学二年生でしたよ。ちなみに小学生の頃はサラサラストレートだった俺の髪の毛は、当時坊主頭が校則だった中学時代を経て見事なまでの天然パーマへと変貌を遂げました。校則作った奴爆発しろ。まあ今現在はくせ毛がどうとかいう前に無くなりゃしねぇかという恐怖に怯えてますがね。心配した嫁がスカルプDを買ってくる始末。



話が逸れました。



映画館で上映されたのは半年以上前ですが、この度DVDレンタルで観たので感想など。
以下、激しくネタバレを含むので未見の方はご注意を。









おk?







事前情報を全く仕入れずに見たのですが、鑑賞終了5秒後の第一声。



「どうしてこうなった。」



木星から来たELS(エルス)と呼ばれる地球外生命体と戦うという、まさかのインデペンデンスデイ状態。よもやガンダムが地球外生命体と戦う日がやってこようとは。とりあえず、「ガンダム」だと思って見ると大火傷すると思います。少なくとも俺はそう。「こんなんガンダム違う」と思ったレベルではGガンダム以来の衝撃。


まあ、地球外生命体と戦うというのは事前から公表されていて、批判覚悟の上だったそうなので、新しいことに取り組もうとしたチャレンジャブル精神は評価されていいと思います。俺だったらガンダムという大看板背負ってそんなマネは怖くてとてもできねぇ。とりあえず、「アレはガンダムの皮を被ったSFパニックムービー」と思えば割と楽しめるかと。女子学生がリボンズもどきに浸食されるシーンとか、ただでさえ数の上で圧倒的なのに艦隊とかMSを取り込んだりするELSを相手にした時の「どうすりゃいいんだよ」という絶望感は秀逸。正統派の新作ガンダム観たいならユニコーン観ればいいという話ですしね。


残念だった点は、戦闘シーンが単調な上に高速すぎて分かりにくかった点。相手がほぼ全員ファング状態なので、引きつけて撃つの繰り返し。挙句、取り付かれたら浸食されるので白兵戦もできませんし。正直、ロボットアニメの敵としては設定ミスだったんじゃないかなあ。実写映画ならよかったのかもしれませんが、仮にもアニメーションなので、もうちょっと分かりやすい描写でよかった気がします。ロボットアニメを観る人の多くは戦闘シーンへの期待の比重が大きいと思いますし。まあ製作者サイドもそう思ってて、終盤のジンクス化とかがその解決策だったのかも。
あと、結末から、「人類みんなイノベイターになっちゃえば万事解決」みたいな印象を受けた(俺だけですかね?)んですが、それってどうなんかなあと個人的に思った。今までのガンダムシリーズって、「お互いの考え方の違いから衝突する。それでも何とか分かり合おうとする。でも結局みんながみんな分かり合うのは難しい。でもその努力はしなきゃいけない」というのがテーマとしてあると思ってて、それが生み出す人間的なドラマがガンダムという作品を魅力的にしている点の一つだと感じているので、「みんなニュータイプになればおk」みたいな短絡的な結論を突き付けられた気がしたのが残念。まあ単に自分が分かってないだけなのかもしれませんが。
ラストのおばあちゃんマリナとメタル刹那はまあ賛否両論かなあ。個人的には人並みの幸せを掴むラストが好みなのでちょっとうーん。


とりあえず、三十路過ぎの宇宙世紀大好きオールドタイプな自分にとっては何とももやもやした感。もっとこう、カタルシスが欲しかったなあ。最近の子はどうなのかしら。ていうか「最近の子」とか言っちゃう歳になったってのが地味にshockひとしお。
結論としては、ガンダムだと思って観ないが吉」



以下、思いつきを箇条書きで書いてシメにしたいと思います。


・「誰だお前!?」と思ったら劇中劇だったでござる。
・沙慈のイケメン化ぶりは異常。
・沙慈「僕出てなかったなあ…」。うん、本編でもあんまり出てなかったよ。
・コロニー公社マジブラック企業
・イアン勝ち組だよなぁ…。
・フェルトかわいいよフェルト。
・ミレイナは大人を目指すなら髪型云々の前にそのしゃべりをどないにかしろと。
・どこのアクションスターですかハレルヤ。
・シャーマン大尉何しに出てきた。
コーラサワーナイトキャップはツッコミ待ちとしか。
・ていうかコーラサワーアホの子すぎる。
・ミーナがいちいちエロい。けしからんもっとやれ。
・相変わらずピンチに都合よく入る応援。隠れて見てただろお前ら。
ティエリア「命は投げ捨てるもの。」
・マリナ相変わらず本筋に絡まないなあ。正ヒロインなのに。
・カタギリ「優しくしてください…。」
・お茶返せwwwww
・グラハム大好きすぐる。
アレルヤとハレルヤが会話してるとイエローピーポー呼ばれそうな件。
ティエリアマジ妖精。
・主役機まさかの翻訳コンニャク。
死亡フラグ粉砕に定評のありすぎるコーラサワー
・グラハムと小熊が全部持ってった。
・ELS中枢に突っ込む際に刹那がスッパしたのはサービスカットですね、わかります。
・ピンク髪の子かわいそう。