4/20 阪神‐巨人戦での誤審について


ふざけるな土山塁審!虎、大誤審で首位陥落(サンケイスポーツ
http://www.sanspo.com/baseball/news/110421/bsb1104210506015-n1.htm


4/20の阪神‐巨人戦での大誤審について。
昨日の試合の話ですが、昨晩は腹に据えかねてて冷静な意見が言えそうになかったので、一晩頭を冷やして本日改めて。

※それでもいくらかは主観が入ってると思いますので、ご承知の上でお願いします。


問題のシーンは7回裏、阪神の攻撃中。
言葉で説明するよりは実際の映像を見ていただいた方が早いので以下を参照。


2011.4.20 巨人脇谷の落球が誤審でアウトに(You Tube
http://www.youtube.com/watch?v=adAm1k_lhVs


ご覧のとおり、明らかにセカンド脇谷がブラゼルの飛球を落球したのですが、捕球と判定されました。
で、昨日の夜からネット上では喧々諤々。脇谷の公式ブログは早々に炎上してたそうで。ちなみに今も見れない状態なので、どんな状況だったのかは実際には見てません。


叩かれてる点は、自分が見た限りでは主に以下の二点。



1.脇谷の落球後のアピールプレーおよびそれに対する土山一塁塁審の誤審
2.問題のプレーに対する試合後の脇谷のコメント



この二点に対して、自分の意見を述べてみます。


まず、1については、自分が見た意見では脇谷の落球をごまかしたアピールプレーと土山塁審のミスジャッジへの批判が概ね半々ぐらいな感じでしたが、個人的な意見としては土山塁審だけでなく審判全員が100%悪いと。
もちろん、脇谷が自身の落球を分かった上でのアピールであれば褒められたものではありませんが、もしかしたら本当に捕ったと思った上でのアピールかもしれない。まあ、ショートバウンドのダイビングキャッチでは割とあるプレーですが、完全なお手玉での落球でしたし、センター長野の動きが、内野への返球を指示しかけてから同調してアピールしたように見えたので、十中八九確信犯でしょうが。
ただ、ある程度審判の目を欺くのはスポーツでは技術の一種と見られることが事実なので、確信犯であるにせよないにせよ、「捕球をアピールした」ことについてはとやかく言うつもりはありません。確信犯であればスポーツマンシップに反するのは確かですが、それを言ったら達川なんてもっと酷かったけど、今や伝説的なネタですし。


問題は、明らかに落球であるにも関わらず、アウトとジャッジした審判団にあると思います。
一塁カメラマン席からの映像では落球したかどうかがはっきり分からなかったので、真弓監督も指摘していますが、おそらく土山塁審からも見えてなかったものと思われます(見えてたとしたらただのボンクラか確信犯ですので、ここでは「見えていなかった」と仮定して話を進めます)。
人間ですから無論ミスすることはありますし、アピールに流されてアウトと宣告した時点までのことはある程度しょうがないと思います。ただ、「本当に見えたのか?」との抗議を受けた際、見えてなかったのであればアウトで押し通さず他の審判に確認、もしくは見えていた審判(少なくとも二塁塁審と三塁塁審からは見えたはず)が指摘すべきでした。そこをアウトで押し通したジャッジは問題しかないと言わざるを得ません。
昔からNPBの審判への批判として「誤審を認めない」ことが挙げられますが、あそこまではっきりと映像に残っているのでは、審判の威厳とやらを気にして判定を曲げないのはハッキリ言って完全に逆効果です。
ですので、明らかな誤審を行った審判団に100%非があり、脇谷のアピールプレーは褒められることではないにせよ、叩かれるまでではないと思います。


一応補足しておくと、あくまでプレーとしてどうであったかという話であって、見てて気持ちのいいものではありません。ましてや「がんばろう!日本」を掲げている時節、被災地の方や野球選手を目指してる子供が見たら心底ガッカリでしょうね。



次に2についてですが、サンスポの記事にある「捕りました。スレスレのところでやっていますから。」という発言に加え、スポニチの記事では、「VTR?テレビの映りが悪いんじゃないですか」と発言したらしいです。この発言が相当な反発を買っています。


脇谷は含み笑い「テレビの映りが悪いんじゃないですか」(スポーツニッポン
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/04/21/kiji/K20110421000669700.html


「テレビの〜」のくだりを報道しているのは自分が見た限りではスポニチだけで、本当にこんな挑発的なセリフを吐いたのであれば頭が弱いとしか言いようがありませんが、飛ばし記事である可能性もあるのでここでは置いておきます。
ただ、落球したのはバッチリ映像に残ってるし、あの時点では映像を見ていないにせよ、普段滅多に抗議に出ない真弓監督が抗議に出たことから、少なくともかなり微妙なプレーであったことは脇谷にも分かるはずです。それをここまで「捕りました」と断言してしまうのはいかがなものかと。
確信犯でなかったにせよ、普通は「もしかしたら落球したのかも」と思い、ノーコメントで通すか、「審判のジャッジに従うだけです」あたりの受け答えをするところです。映像をみていたファンからすれば、脇谷の発言には反感しか覚えません。また、脇谷はこの回、先頭打者の新井良の平凡な二ゴロもエラーしているのですが、それに加えてブラゼルのポップフライ落球もやらかしておいて「スレスレのところでやっていますから」と言われても、「アレがお前のスレスレかよwww」と言われるのが関の山です。
つまり、何が言いたいかというと、脇谷には正直プロ野球選手としての自覚が足らないのではないかと。自身の発言がどれだけの人に影響を与えるかを理解していないようにしか思えません。実際、あの映像を見た上でこの発言を聞いて好感を持つ人は皆無でしょう。試合後のコメントについて叩かれているのは完全に脇谷に責があると思います。



まとめると、


・誤審については審判が悪い。脇谷は褒められないにせよ、叩かれるほどではない。
・試合後の発言について叩かれてるのは脇谷の自業自得。


というところでしょうか。



と、ここまで長々と書いてきましたが、一つだけ確かなのは、せっかくの緊迫した試合が誤審で双方にとって台無しになった、というコトです。
誤審は今に始まったことではありませんし、人間がジャッジする以上完全に排除するのは困難だと思います。ただ、同じようなことの繰り返しで、ほとんど進歩が見られないのが残念。審判団はいい加減、真剣に考えてもらいたいですね。
聞いてるか?主にお前らのことだよ橘高真鍋杉永栄村。


あと、最終回に何で代打に桧山出した真弓。普通に考えたら林でしょうが。桧山速球派打てないと何度言えば。
三振する場面しか思い浮かばないと思ってたら案の定すぎる貫禄の三振で盛大に吹いたわ。